ユウちゃんとシズちゃん ≡ 勇気と愛
谷垣先生と奥様の静子さん。(ユウちゃんとシズちゃん)
はじめてお会いしたのは1986年12月と記憶します。ニジェールに赴任して1~2週間後、ようやく見つけたニアメの自宅が先生のお宅と近いこともあり、奥様と一緒にお越しになりました。しかも朝食を差し入れていただき、4歳と5歳の我が家の子供たちは久しぶりの日本食に大喜びでした。この時のさりげない会話の中で「ユウちゃん」「シズちゃん」の呼び方に何の違和感も感じなかったのは、お二人のナイーブともいえる真摯さにピッタリの表現だったからに違いありません。
この頃先生はJICA(国際協力機構)の専門家医師として、ニアメ国立病院でお仕事をされていました。それから2年3か月の間、本業に加えて、在留日本人の医療相談や事故にあった意識不明の来訪邦人のフランス搬送など、多くの場を共にしながら、寡黙とも見える先生のユーモアそしてとりわけ奥様静子さんへのやさしさには不思議な魅力を感じていました。妻も同じように感じていたのか、静子さんとの話が楽しかったらしく、お互いに行き来していました。
我々の帰国後も先生はニアメに残られ、妻は静子さんと手紙を交していたようです。その後、ニアメからテッサワに移られると連絡をいただき、その決意のほどを推し量ることができ、ただただ「凄い」の言葉しか見つかりませんでした。先生の生き方を思うと自分自身が強く、そして優しくなることができる。最近そのことに気付いています。
周囲に勇気と愛を感じさせてくれる、そんなユウちゃんとシズちゃんの話を思い出しながら、シェアーし、知らない話をお聞きすることで、勇気と愛が広がる。そんな気がします。
(YA)
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