ニアメのグランドモスク

ニジェールの約8割の人々はイスラム教徒です。生活の場にもイスラムの行事や教えが浸透しており、日に5回のお祈りも欠かさず行われているようです。イスラム寺院のモスクは各地にあり、首都ニアメにはニジェールで一番大きなグランドモスクがあります。

静子さんはモチーフとしてよく寺院を描いています。ヨーロッパの聖堂そしてイスラムの国のモスク、どちらも人々が神と向き合える、また崇拝する神にささげる最高の形と文化に会える場所が、静子さんを引き付けたのかもしれません。住んでいたニアメの家の近くにはモスクがなかったことから、家から数キロ離れたこのグランドモスクまで、絵を描くために訪れたことになります。

一人の男がモスクに向かっています。この人物は日没後の礼拝を呼びかける「アザーン」を唱える人なのでしょうか、静子さんには異教の旋律ながら、和みの音になっていたのかもしれません。先生との地方医療調査の旅の途中では「アザーン」を各地で聴いたはずです。地方の中心地には決まってモスクがあり、ホテルにいても礼拝を呼びかける「アザーン」が朝のめざましになっていたはずです。

追)筆者も久しぶりに「アザーン」を聴いてみたくなり、ネット上を探したところ、素晴らしい「アザーン」に出会うことができました。Hassen氏のアザーンも素晴らしいながら、彼を招待した人と「違いを尊重」し「違う価値をも認める」イギリスの精神の奥行きと余裕も感じられます。


ニジェールの外科医と静子さん

ニジェールのテッサワにて、外科医として生きた谷垣さん、 そして彼の苦難を包み込み、しなやかな視点と感性で、 目の前の情景を描き続けた静子さん。 ここでは二人の生き方と描かれた絵の数々を紹介します。 #アフリカ, #ニジェール, #テッサワ, #谷垣雄三, #谷垣静子, #外科医, #画家, #砂漠

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